北村電気管理事務所ELECTRICAL SAFETY MANAGEMENT / TSUYAMA, OKAYAMA

その停電、地域全体かもしれません

/ REV.02 / 北村電気管理事務所

一行でいうと
電気が止まったとき、まず地域の停電情報を見てください。
地域全体の停電であれば、こちらの設備が原因でないことがほとんどです。

停電したとき、最初にすること

まず、身の安全です。

煙が出ている、焦げたにおいがする、火花が見える、水に浸かっている——
そうしたときは、その範囲の電源を切っていただいて構いません。
保安規程でも、危険と判断したときに設置者が電源を停止できると定めています。
判断を待つ必要はありません。

危険がないようでしたら、次に原因がどこにあるかを切り分けます。

地域の停電か、構内の事故か

先に、当たり前ですが大事なことを。
配電線が停電すれば、構内も当然停電します。
つまり「建物が真っ暗になった」というだけでは、どちらなのか分かりません。
だから、停電情報を見ていただきたいのです。

そのうえで、原因の在りかは大きく2つに分かれます。

ひとつは、系統側の停電。 台風で電線が切れた、事故で電柱が倒れた。
このときは、設備側は無事なことがほとんどです。復旧を待つことになります。

もうひとつは、構内の事故。 キュービクルの中で何かが起きて、電気が止まった。
このときは、原因を突き止めて直さないと復旧しません。

ただし、この2つはきれいに分かれないことがあります。

ひとつは波及事故です。構内の高圧設備で地絡などが起きると、
その影響が配電線側にまで及んで、近隣一帯を停電させてしまうことがあります。
このときは地域全体が停電していても、原因はお客様の構内にあります。
敷地の入口にある区分開閉器(PAS・UGS)は、まさにこれを防ぐための装置です。

もうひとつはです。とくに、敷地の入口にある区分開閉器(PAS・UGS)に雷が直接落ちたとき
このときは、配電線の停電と構内の停電が、同時に起こります。

地域も停電しているので、外から見れば系統側の事故に見えます。
けれども構内の機器も一緒にやられている。
電気が戻ったのに、パワーコンディショナや遠隔監視装置が動き出さない——
そういうことが起こります。

どちらなのかで、こちらの動き方がまるで違います。
だから、ご連絡をいただいたとき、まず確認するのもここです。
そして、見た目だけでは決めきれないことがある——それが、一報をいただきたい理由です。

その場で確かめられます

中国電力ネットワークが、停電情報を公開しています。

https://www.teideninfo.energia.co.jp/

市町村を選ぶと、いま停電している地域と、分かっていれば復旧の見込みが出ます。
スマートフォンからも見られます。

ここにお客様の地域が出ていれば、系統側で停まっている可能性が高いということが分かります。
多くの場合は、復旧を待っていただくことになります。
ただし前に書いたとおり、波及事故のときも地域全体が停電します。
地域の停電に見えても、一報だけはいただけると確実です。

出ていなければ、構内に原因がある可能性が高いということになります。
ただし、この停電情報は5分ほどの間隔で更新されていて、
起きたばかりの停電はまだ載っていないことがあります。
短時間で復旧した停電も、現在の一覧には出ません。

なお、この停電情報は中国電力ネットワークの管内のものです。
兵庫県側など、管内の外にある設備をお持ちの場合は、
その地域を担当する送配電会社の停電情報をご覧ください。

このリンクは、当サイトの「停電・事故が起きたら」のページにも置いてあります。
いざというときのために、ブックマークしておいていただけると確実です。

ご連絡いただくとき、伝えていただきたいこと

分かる範囲で構いません。分からなければ、そのままご連絡ください。

  • 建物全体が停電しているか、一部だけか(一部だけなら、構内に原因がある見込みが高くなります)
  • 地域の停電情報に、お客様の地域が出ているか
  • 煙・におい・音・火花など、変わったことがあったか
  • 直前に何かなかったか(工事が入っていた、雷が鳴っていた、大雨だった、など)

最後のものは、意外に手がかりになります。
原因の見当がつくと、持っていく道具が変わります。

なぜ、この切り分けをお願いするのか

正直に申し上げます。無駄足を減らしたいからです。

系統側の停電と分かっているのに伺っても、こちらにできることはありません。
その時間に、本当に設備が壊れているお客様のところへ行けたはずです。

一人でやっている事務所なので、同時に二か所へは行けません。
切り分けができていると、本当に必要なところに、早く着けます。

もちろん、判断に迷われたらご連絡ください。
迷ったまま待っているほうが、よくありません。
「地域の停電みたいだけど、念のため」で構いません。
波及事故のこともありますので、その一報がむしろ大事です。

出典

中国電力ネットワーク株式会社 停電情報(https://www.teideninfo.energia.co.jp/)/
保安規程(危険と判断したときの電源停止について)。

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