DWG NO. KDK-2026-002 / DETAIL A — 受変電設備
工場と店舗の電気を、
突然止めないための定期点検。
キュービクル(高圧受変電設備)の保安管理は、この事務所がいちばん長く続けてきた仕事です。月次点検と年次点検(精密点検)、劣化の診断、更新の判断まで。設備を止められない現場の事情に合わせて、計画を立てます。
※ 保安管理の委託・切替をご検討中の方のご相談をお受けしています。
お引き受けの中身
高圧で受電する設備には、電気主任技術者を置くことが求められます。社内に置く代わりに、外部の電気管理技術者へ委託する制度(外部委託承認制度)を使い、点検と保安の実務をお引き受けします。電力量計・分電盤・ブレーカーなどに不具合が起きていないかを、目視と測定器で確認します。
月次点検
通常の運転状況を確認する点検です。設備を動かしたまま行います。異音・異臭・損傷・汚損がないか、離隔距離は保たれているか、過熱していないかを見ます。電気が来ているあいだは手で触れられませんので、過熱はサーモカメラで温度を確かめます。あわせて電圧・負荷電流・接地線の漏えい電流を測り、変わったことがなかったかを伺います(問診)。問診のお相手は、現場によって違います。電気のご担当者がおられる会社は多くありません。社長さんや、受付の事務の方に伺うことがほとんどです。どなたにもお会いできなかったときは、点検票にひとこと添えてポストへお入れします。月ごとの記録を並べて比べることで、故障の前ぶれを数字と感覚の両方で捉えます。
基本的には、受付でお声がけしてから設備へ向かいます。近ごろは、受付の名簿にお名前を書いてから入ることも増えました。
なお月次点検は、ご連絡なしで伺うことがほとんどです。日を決めてお約束すると、その日に限って別のお客様で事故が起きる——そのたびに日程を取り直すより、伺える日に伺うほうが点検が滞りません。
年次点検(精密点検)
1年に一度の、いちばん詳しい点検です。原則として電気を止めて行います。絶縁抵抗と接地抵抗を測り、保護継電器と遮断器を実際に動作させて確かめます。止めないと確認できない項目があるためです。あわせて、非常用発電機や蓄電池、高濃度PCBに該当するかどうかも確認します。
低濃度PCB(微量PCB汚染絶縁油)の判定は、絶縁油を採取して分析に出す別の作業です。年次点検には含まれませんが、当事務所でお受けしていますので、必要なときはお申し付けください。停電の日程は、営業や生産への影響が小さい日をご相談のうえ決めます。
更新の判断
変圧器や遮断器の寿命は、年数だけでは決まりません。基本は絶縁抵抗の数字です。下がってきたら、その機器に合わせて必要な試験を追加し、見極めます。
ただ、試験を重ねるほど費用もかさみます。年数の経った機器で数字が落ちているなら、調べ尽くすより取り替えたほうが結果的に安いこともあります。古い機器は効率そのものが落ちているので、電気代で取り返せる場合もあります。省エネの補助金が使えることもありますので、「いつ、どう予算を取るか」から一緒に計画を立てましょう。
24時間の緊急対応
電気設備は24時間動いています。夜間・休日を問わず、不具合のご連絡を受けたら現場へ向かい、原因の調査と処理を行います。
一人の事務所ですので、出張中や体調を崩したときは、協会の代行者にお願いします。緊急のご連絡先は、お問い合わせ欄と事務所についてのページに掲載しています。
留守のあいだも、見ています
当事務所の遠隔監視装置を取り付けて、停電と漏電を24時間監視しています。異常があれば、時間帯を問わずメールが届きます。気づくのが遅れるのは、誰も設備を見ていない夜間や休日です。そこを装置が埋めます。夜間や休日でも、気づけばそのまま現地へ向かいます。この装置は当事務所のものですので、費用は保安管理のなかに含まれています。
臨時点検
定期点検のほかに、設備の故障時やお客様のご依頼による臨時の点検も行います。高圧ヒューズの取り替えやブレーカーなど、受電設備に付随する範囲であれば、その場で対応できるものもあります。
臨時の出動については、別途ご相談させてください。
工事は、工事屋さんへ
点検で見つかった不具合の工事は、当事務所では基本的にお請けしていません。保守と工事を分ける「保工分離」という考え方です。
自分で工事まで請けてしまうと、「取り替えが必要です」という判断が、自分の仕事をつくるための言葉に見えてしまいます。それでは点検の意味がありません。
とはいえ、ブレーカーが入らず生産が止まる——そんなときは応急の処置をします。目の前で困っておられるのに、手をこまねくわけにはいきません。そのうえで、本工事は工事店にお願いします。お付き合いのある業者さんがあればその方に、無ければご紹介もできます。
保安規程などの書類サポート
事業用電気工作物の設置者には、保安規程を定めて届け出ることが義務づけられています(電気事業法第42条。小規模事業用電気工作物は除きます)。届出の書類づくりをサポートします。
契約の終わり方まで、
先にお伝えします。
ご契約は1年ごとの自動更新です。期の途中でも、お申し出があれば承ります。長く縛るような契約にはしていません。当事務所の機器を外して持ち帰る必要がありますので、おやめになる3か月ほど前にお知らせいただけると助かります。
いまの電気管理技術者からの切替をご検討でしたら、まず、いまどちらに委託されているかを伺います。保安法人か、電気保安協会か、電気管理技術者か。委託先によっては、お受けできないことがあります。お受けできる場合は、現在のご契約の満了時期に合わせて調整します。単線結線図と点検記録があれば、引き継ぎは円滑に進みます。無い場合は、最初に施工された業者さんや盤のメーカーからお取り寄せいただくようお願いしています。
- 対象設備
- 高圧で受電する工場・店舗・事業所のキュービクル一式
- 業務範囲
- 計画段階の相談/保安規程/月次点検・年次点検(精密点検)/劣化の診断と更新の判断/異常時対応
- 対応地域
- 岡山県全域・中国地方。目安として、事務所(津山市)から約2時間圏内
- 点検の頻度
- 設備の種類・規模・保安装置の有無に応じて、国の告示で決まります。事務所が勝手に決められるものではありません。ご契約前に、お客様の設備ではどうなるかをお示しします
- 年次点検(精密点検)
- 原則は年1回、電気を止めて行います。条件が合えば無停電年次点検を組み合わせ、停電を3年に1回にできます
- 別途のご相談
- 低濃度PCB(微量PCB汚染絶縁油)の判定。絶縁油を採取して分析に出す作業で、年次点検には含まれません。お受けしていますのでお申し付けください
- 契約期間
- 1年ごとの自動更新。期の途中でもお申し出があれば承ります。当事務所の機器の取り外しがありますので、3か月ほど前にお知らせください
- 切替の時期
- 現在のご契約の満了時期に合わせて調整します
- 費用
- 変圧器の容量と設備の構成によりお見積り。遠方は個別にご相談させてください
「一人でやっていて、大丈夫なのか」
への答え。
個人の事務所にお預けいただくうえで、当然のご不安だと思います。どう備えているか、そして一人だからこそできることをお示しします。
倒れても、止まりません
病気などやむを得ない事情で伺えないときは、一般社団法人中国電気管理技術者協会に所属する会員のなかから代行する者を選び、業務を委託します。契約書にそう定めています。協会に所属している意味は、ここにあります。
いつも、同じ人間が伺います
点検に伺うのは契約書に名前のある本人です。担当者が入れ替わることはありません(左のカードのとおり、伺えないときだけ協会の代行者が伺います)。
だからこそ、心当たりのない訪問を受けたら、その場で契約せず、まず委託先にお確かめください。「北村電気管理事務所が保安管理をしていますので、必要ありません。お引き取りください。」とお断りいただいて構いません。
顔を覚えていただける関係でいることが、いちばんの防御だと思っています。
丸投げには、なりません。
保安管理を外部に委託しても、設備の持ち主である事業者にも役割が残ります。保安規程に定められていることなので、先にお伝えしておきます。定期の点検で伺うだけでは、あいだの日々のことは分かりません。
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日々、いつもと違うことに気づいたら知らせてください
異音、焦げたにおい、表示灯の変化、ブレーカーが落ちた——大きなことでなくて構いません。「気のせいかも」で終わらせずに連絡いただけると、こちらが動けます。次の点検日を待たずに伺います。
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連絡の窓口になる方を決めてください
電気のことでやりとりする担当の方(連絡責任者)を1人決めて、お知らせください。発電所をお持ちの場合は、その担当の方も。ご不在のときに代わる方も決めておいていただけると、夜間や休日に困りません。
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直したほうがよい箇所は、直してください
点検で技術基準に適合しない箇所が見つかったときは、修理や交換をお願いすることになります。その費用は設備の持ち主のご負担です。「いつまでに、どのくらい急ぐか」は、根拠を添えてご説明します。すぐに直せない事情があれば、そこも含めて一緒に考えます。
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図面と記録を残しておいてください
点検の記録は5年間、設計図・仕様書・取扱説明書・設備台帳は設備がある間の保存をお願いします。電気管理技術者が替わるときや、事故の原因を追うときに効いてきます。お手元に無い場合は、最初に施工された業者さんや盤のメーカーからお取り寄せいただくようお願いしています。
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保安教育の資料に、目を通してください
電気設備の工事や運用にたずさわる方への保安教育は、設置者の義務とされています。本来は、電気火災を想定した消火訓練や避難訓練まで行うのが望ましい形です。とはいえ、全員の時間を揃えるのは簡単なことではありません。まずは、こちらからお渡しする保安教育の資料に目を通していただくところから始めましょう。勉強会や訓練まで行いたい場合は、内容をご相談ください。
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官庁の検査があるときは、呼んでください
所管官庁が法令に基づく検査を行うときは、立ち会います。書類の作成もお手伝いします。ご自身だけで対応なさる必要はありません。
※ いずれも保安規程および委託契約細目書に定めのある事項です。条や項の番号は設備ごとに異なりますので、お客様の保安規程に沿ってご説明します。
まず、身の安全を。
それから、電話をください。
停電や事故は、都合のいい時間に起きてくれません。夜間・休日を問わず動きます。順番だけ覚えておいてください。
危険なら、電源を切る
煙、異臭、火花、浸水。危ないと感じたら、その範囲の電源を切っていただいて構いません。保安規程でも、危険と判断したときは電源を停止できると定めています。人の安全が最優先です。
すぐに連絡する
時間は気にしないでください。緊急のご連絡先は、お問い合わせ欄と事務所についてのページに掲載しています。「何が起きたか分からない」で構いません。状況を伺いながら整理します。
電話で応急の指示
到着を待つあいだにできることを、電話でお伝えします。触ってはいけないもの、切っておくもの、電力会社へ連絡すべきかどうか。ここで被害が止まることもあります。
現場で原因を突き止める
臨時点検を行い、原因を調べます。復旧の見通しをお伝えし、同じことが起きないための手当てまでご説明します。官庁への事故報告が必要な場合は、書類の作成もお手伝いします。
その停電、地域全体かもしれません。
中国電力ネットワークの停電情報で、お住まいの地域が停電しているかどうかをご確認いただけます。地域の停電であれば、復旧をお待ちいただくことになります。構内だけの停電であれば、設備側に原因があります。